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いかにも“名古屋らしい”ビルを見つけた

2005/08/19

 小誌では、名古屋の不動産投資市場に関するレポート記事を2005年8月号に掲載した。2002年以降に名古屋市中心部で取引された事例を、少なくとも100件確認することができた。これらの取引事例は8月号で一覧表にまとめている。

 取引事例を収集するために、東京のファンド関係者などに取材した。このほか、取引された気配がある土地やビルは、片っ端から不動産登記簿を取得した。テナントが抜けたビルや空き地などを調べようと、名古屋市の中心部をかなり歩き回った。歩いているうちに、やたらと駐車場が多いことに気が付いた。ビルに併設された駐車場やビルの間にあるコインパーキングなど、とにかく至る所に駐車場がある。改めて、名古屋の車社会ぶりに驚いた次第だ。

 取材を通じて、いかにも名古屋らしいオフィスビルを見つけた。2005年3月に完成した藤壱阡パークビルだ。あるオフィス仲介会社が、「駐車場多数確保可」とのうたい文句で紹介していた。地上11階建てのうち、1階部分はショールーム兼オフィスになっており、11階部分はオーナー企業が使っている。残る2階から10階はすべて自走式の駐車場だ。駐車場を多数確保できると言うよりも、ビルのほとんどが駐車場になっているのだ。月極め、時間貸しを合わせて、149台を収容できる。それでも、外観はまるでオフィスビルに見える。

 地元の不動産会社によると、市の中心部から少し離れていることもあって、すべてのフロアをオフィスビルにするには確かにリスクが大きいのだそうだ。だからと言って、ビルのほとんどのフロアを駐車場にするという発想は、東京の開発ではなかなか出てこないのではないだろうか。仲介会社によると、8月中旬時点で1階部分のテナントは決まっていない。ただ、駐車場部分の稼働率はかなり高いのだそうだ。

(徳永 太郎)

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http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/NFM/free/NFMNEWS/20050721/123817/

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