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“ポンヌフ”で地名の由来に思いを馳せる

2007/10/12

 高額の不動産取引が相次いでいる銀座。銀座という地名が、江戸幕府が銀貨鋳造所を置いたことに由来するというのは割と知られた話だ。銀座があれば、金貨を作っていた金座もあるわけで、調べてみたら現在の「日本銀行」の場所だった。

 かつて、地名の由来に興味を持っていろいろ調べたことがある。

 赤坂の地名の由来には、複数の説があった。一つは茜草の生える茜山と呼ばれる高台に向かう坂道が「あかね坂」と呼ばれ、それが転じたという説だ。他の説には、赤の坂の“赤”が、「水」を意味する仏教用語(サンスクリット語)の閼伽(あか)の当て字というものもある。実際、赤が付く地名には「赤池」や「赤沼」、「赤川」など、水に関係するものが多い。

 つまり、赤坂は「水の坂」という説なのだ。赤坂の隣にある“溜池”山王駅周辺はかつて水の湧く場所で、水をせき止めて文字通り溜池にしていたという。閼伽の言葉はヨーロッパに伝わり「Aqua(アクア)」と発音されるようになった。「水の坂」説が正しいならばAqua坂と書いた方がしっくり来そうだ。ちなみに青山の地名は、江戸時代の青山大名の広大な武家屋敷跡地だったことから来ていると聞く。

 今回のコラムで地名の由来を紹介しようと思いついたのは、JR新橋駅近くにある立ち食いそば屋「ポンヌフ」で食事をしている時だった。パリにポンヌフという橋がある。ポンヌフとはフランス語で新しい橋のことを指すらしい。ポンは橋、ヌフは新という意味だ。単なるダジャレではあるが、ちょっとした感動を覚えた。

田村 嘉麿日経不動産マーケット情報

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