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なぜか虎ノ門・霞が関エリアに集まる不動産関連会社のオフィス

2007/12/21

 2007年も残りわずか。この1年間、企業の移転のニュースを追ってきて、何となく気になっていることがある。虎ノ門・霞が関エリアにオフィスを移転・新設する不動産関連会社が多いことだ。

 新築のオフィスビルに入居した会社だけでも、9月に完成した霞が関コモンゲート西館に本社を移転したプロパストと移転予定の新日本建物、レーサムリサーチ、同時期に完成した東京倶楽部ビルディングに本社を移転したクリードなど、次々と名前が挙がる。少し古い移転情報だが、2006年9月に完成した虎ノ門タワーズ オフィスには、リプラス、セキュアード・キャピタル・ジャパンが入居している。

 既存のビルでは、ノエル(本社:川崎市)が9月、虎ノ門1丁目のKDX虎ノ門ビルに、不動産活用のコンサルティングなどを行う専門部署を新設した。このほかにも、虎ノ門駅近くに移転を予定している不動産関連会社の情報を耳にしている。ザイマックスが10月に本社を移転した新築の自社ビルも、住所は赤坂だが虎ノ門エリアに近い。

 不動産会社やオフィス仲介会社の何人かに「なぜこのエリアに集まるのか」と尋ねてみたところ、単なる偶然ではないかと言いながらも、色々な推測をしてくれた。多かったのは、次の2点の意見だ。(1)業績が好調な企業が多く、拡張移転先として新築ビルを選べる。たまたま新築ビルの竣工が続いた虎ノ門駅周辺に集まった。(2)都心3区のAクラスビルに移転しようとしたとき、虎ノ門エリアは大手町・丸の内や六本木周辺に比べて割安感がある。地下鉄の路線が多く、交通の便も良い。

 ある仲介会社の担当者は、「最近、虎ノ門周辺の店で食事や打ち合わせをするときは、ビル名や企業名をアルファベットや隠語にして話すようにしている」と言っていた。虎ノ門エリアでは、今後もビルの建て替えや再開発がいくつも計画されている。不動産関係者が集まる街として、そんな配慮も必要かもしれない。

岡 泰子日経不動産マーケット情報

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