日経Automotive
本誌のデジタル版(HTML)
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日経Automotive 2017年6月号
悠久の歴史によって紡ぎ出されるプレミアム感こそが高級車の価値である―。そんな常識はもう、過去の遺産になろうとしている。米Tesla社が最初の電気自動車を発売したのは2008年だった。10年間、徹底して取り組めばブランドは創れる。その事実に直面した日欧の高級車メーカーがもがく。将来のサービス化時代の優…
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日経Automotive 2017年5月号
クルマの技術開発が分岐点に差し掛かっている。環境規制や安全規制の強化に加えて、自動運転の競争激化、コネクテッドカーへの対応など、その対象が多方面に広がっているためだ。自動車メーカーが2017年に実用化する技術を展望することで、クルマの進化の方向性を見いだす。
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日経Automotive 2017年4月号
クルマの電動化が進み、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)が現実的な選択肢になってきた。従来のガソリン車では不可欠な変速機が、モーター駆動に軸足が移る中で生き残れるのか。電動化時代の変速機の進化を追った。
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日経Automotive 2017年3月号
買収に次ぐ買収で成長するソフトバンクが、自動車分野に力を注ぐ。IoT(Internet of Things)の「けん引役」となるには、自動運転技術に関わることが欠かせないからだ。同技術には、IoTのカギを握る通信と人工知能(AI)が必須。いま、AIの開発を巡り自動車メーカーとIT企業の連携が加速する…
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日経Automotive 2017年2月号
今から13年後の2030年。クルマを構成する材料は大きく変わっているだろう。現在、2020年代の実用化を目指して開発されている次世代材料の、さらに一世代先の材料が使われ始めるからだ。“エネルギー効率向上”、“省資源”、そして“軽量化”に貢献する、注目すべき10大材料を紹介する。
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日経Automotive 2017年1月号
2020年代に向けて続々と強化される燃費・二酸化炭素(CO2)排出規制。その対応のためにも車両は軽くしたい。だが、車体を軽くしても、衝突安全基準・アセスメントの強化やさまざまな先進機能の追加で車両はなかなか軽くならない。2020年代の車体に課せられた一つの課題は、そうしたジレンマの克服だ。
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日経Automotive 2016年12月号
今冬、トヨタ自動車は新型のプラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」を発売する。これに、ドイツVolkswagen社がカウンターパンチを叩き込んだ。突如、最大600km走れる電気自動車(EV)を2020年に発売すると宣言したのである。300万円で買える“大衆電動車”はEVか、それともPH…
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日経Automotive 2016年11月号
システムの機能を「モデル」として扱い、机上でのシミュレーションを駆使して開発プロセスを進める「モデルベース開発」。ADAS(先進運転支援システム)の高度化や、統合制御の必要性といった車両制御システムの複雑化を背景に導入が加速している。モデルベース開発で変わるクルマづくりの最前線を追う。(中島 募)
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日経Automotive 2016年10月号
クルマの動きを決めるシャシー技術。しばらく足踏みしていた印象だが、いよいよ大きく進化する。統合制御が本格的に始まる。後押しするのが、自動運転だ。多くのセンサーで、人より速く障害物を認識できる。統合制御で今のクルマをもっと速く狙い通りに動かせると、格段に安全になる。将来はインホイールモーターの登場で、…
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日経Automotive 2016年9月号
三菱自動車やスズキによる燃費不正など自動車業界では最近、技術者による不正が頻発している。本質的な原因は何か、特定の企業だけの問題なのか、不正を防ぐには何が必要なのか。本誌では両社の調査結果を分析するとともに、自動車メーカーOBの座談会や技術者に対するアンケート調査を実施。そこから見えてきたのは、顧客…
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日経Automotive 2016年8月号
北米市場の好景気を背景に、業界最高レベルの営業利益を出した富士重工業。2016年秋に実用化する、新開発プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」でさらなる高みを目指す。ただ、2020年以降の課題も見えてきた。コア技術の水平対向エンジンや予防・衝突安全技術を生かしながら、新たな…
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日経Automotive 2016年7月号
マツダの「ミスターエンジン」、人見光夫氏の読み通りに世界が動き始めた。ドイツ勢が主導し、一世を風靡した「ダウンサイジング」は終わる。次の主役に推す技術は、マツダをはじめとした日本勢が採用してきたものに近かった。苦渋の日本追従に映る中、日本勢は突き放しにかかる。究極のエンジン「超リーンバーン(希薄燃焼…
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日経Automotive 2016年6月号
インド乗用車市場で45%のトップシェアを誇るMaruti Suzuki社。30年かけて、現地の部品メーカーを教育し、低コスト化と高品質を両立する手法を確立した。世界の名だたる大手メーカーがインド市場で苦戦する中、Maruti Suzuki社は開発の現地化という次のレベルに突き進む。(小川計介)
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日経Automotive 2016年5月号
自動運転の実用化に向けて「LiDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)」の開発競争が激しさを増している。一般道での自動運転を実現するうえで、搭載が必須だと考えられているからだ。現在よりも大幅に小型化・低コスト化を可能にする新しい方式で参入する企業も相次いでい…
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日経Automotive 2016年4月号
2020年までに“グーグルカー”が世界中を走り回る――。自動車業界の新興勢力が描いた「夢」が、にわかに現実味を帯び始めた。完全自動運転を実用化する上で大きな障害となっていた「運転者の存在」を解決する糸口が見えてきたからだ。潮目を変えた技術が人工知能(AI)である。米国で無人運転車が本格的に走り出しそ…
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日経Automotive 2016年3月号
2020~2030年に向けて環境・安全規制の強化が進行中だ。環境では、VW社の排ガス不正問題もあり、実走行で排ガスを試験する規制が実現する。試験モードの変更なども加わり、ディーゼル車や直噴ガソリン車の後処理装置への要求性能も高まる。安全では、歩行者保護と自動運転時代に向けた法整備が課題になりそうだ。…
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日経Automotive 2016年2月号
開発・設計では品質対策に力を入れ、提案力を磨く。生産・調達では、メキシコやインドでの供給能力を求められる。人材ではグローバルに戦える従業員が不足している。日経Automotiveが実施した部品メーカーへのアンケート調査からはこうした点が明らかになった。2030年に向けてクルマがどう変化するのか、それ…
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日経Automotive 2016年1月号
トヨタ自動車の4代目「プリウス」の使命は大きい。燃費性能で群を抜くのは当然。走りの性能も世界トップの水準に引き上げる。さらに「TNGA」と呼ぶトヨタの設計手法を革新する役割まで担う。同社の未来を左右する、新型プリウスの全貌に迫る。(清水直茂)
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日経Automotive 2015年12月号
欧州勢が2016年に、48VのマイルドHEVを投入する。背景にあるのは、燃費規制への対応とトヨタ自動車包囲網の形成だ。低コストで燃費を10%高められるとあって期待は高い。2025年には世界市場の1割程度まで普及する可能性がある。ただ、最近では自動車メーカーと部品メーカーでの思惑の違いも出てきた。離陸…
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日経Automotive 2015年11月号
クルマは長年、パワートレーンの改良が進化のけん引役を担ってきた。だが、これから訪れる自動運転時代では、その常識は通用しなくなる。消費者が求めているのは“安全で快適な空間”を備えたクルマだ。このニーズに応えられるのは、HMIや質感を核とする内装の革新である。永遠の脇役が、主役の座を狙い始めた。