日経ものづくり
2023年3月号
本誌のデジタル版(HTML)
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日経ものづくり 2023年2月号
原子力発電への関心が再び高まり始めている。背景にあるのは、エネルギー安全保障への関心と、カーボンニュートラル達成に向けた「脱炭素電源」としての期待だ。東日本大震災を契機に叫ばれた脱原発は、転換期を迎えている。かつての「原子力ルネサンス」は再来するのか。話題の小型原子炉や革新軽水炉など、各メーカーの…
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日経ものづくり 2023年1月号
世界中で加速するガソリン車から電気自動車(EV)への転換「EVシフト」。自動車部品メーカーにとっては、エンジン部品の減産が懸念される一方、EV関連の新たな受注や事業創出・成長の好機でもある。この大きな変革の波を逃すまいとEV用部品をターゲットとした新たな加工技術や製品の開発に力を入れているのが工作…
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日経ものづくり 2022年12月号
開業150年の節目に、新型コロナウイルス感染症の直撃を受けた鉄道。一方で脱炭素へ向けて社会が動く中、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない大量輸送機関として、むしろ利用者を増やすべき使命がある。コスト削減と利用者増加の二律背反を実現するよりどころとなるのがデジタルトランスフォーメーション(DX)だ。鉄…
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日経ものづくり 2022年11月号
ロボットにとって物体の把持は思いのほか難しい。軟らかいワークを自在に操ったり、部品を精密に組み立てたりする作業では、まだまだ人には及ばない。しかし、「つかむ」技術が進歩すれば、生産現場のロボット活用はぐっと広がる。ロボットの触覚や判断を高める技術の最前線に迫る。
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日経ものづくり 2022年10月号
無理と思われるほど高い目標を掲げ、それを必ず達成する。こうして日本電産はベンチャー企業から50年ほどで日本を代表する企業にのし上がった。「成長論者」を自認する同社の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)が次に打ち出したのが、売上高10兆円への成長だ。この成長を支えるために、電動アクスルと工作機械、…
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日経ものづくり 2022年9月号
実験やシミュレーションのデータをコンピューターによって解析し、新しい材料を生み出すマテリアルズ・インフォマティクス(MI)。これまで10~20年間かかって当たり前だった材料開発を桁違いに高速化し、根底から変える技術だ。既存の材料メーカーにとっては新たな材料開発のライバルを生み出しかねない技術である…
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日経ものづくり 2022年8月号
ものづくりの最前線で材料の大幅な転換が進みつつある。カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)宣言が実践モードに入り、材料の分野で二酸化炭素を大幅に削減する動きが出てきたのだ。最も注目されるのがプラスチック(樹脂)。石油由来からバイオマス由来の原料へ置き換えが必須になりつつある。造る(材料…
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日経ものづくり 2022年7月号
高速・大容量、低遅延、同時多数接続─。鳴り物入りで登場した「5G」( 第5世代移動通信システム)だが、その普及に勢いはない 。実は工場のように限定された範囲で独自にネットワークを組める「ローカル5G」こそ、5Gの実力を生かせるとの見方がある。ただし、入念な事前調査が必要で、独自にネットワークを構築…
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日経ものづくり 2022年6月号
自動車業界に激震が走った。日野自動車のエンジンの開発設計で不正が発覚。国土交通省から型式指定の取り消し処分を受けた。これにより、同社は不正対象のエンジンを搭載した車両の生産・販売の停止を余儀なくされている。日野自動車の開発設計に何が起きたのか。その深層を探る。
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日経ものづくり 2022年5月号
検査は、製造業において品質を確認する重要な手段である。人間の五感や手作業に頼る部分を減らすため、これまでは測定装置による自動化が進んできた。しかし近年は、人間の作業を代替するだけでなく、人間には不可能な速度や精度で検査したり、検査のやり方自体を変えたりする取り組みが広がりつつある。そこでは、先進的…
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日経ものづくり 2022年4月号
コンピューターの性能向上を背景に、ものづくりの現場でシミュレーションがより一層身近になってきた。実験を代替してコストを削減するだけはなく、製品の付加価値を高める手段として存在感が高まっている。複雑化する製品開発で、コンピューターの力を借りるのは近道だ。製造業におけるシミュレーション活用の現状を探る…
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日経ものづくり 2022年3月号
「在庫」の意味が問い直されている。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う工場閉鎖や輸送の停滞などをきっかけに、国内外を問わずサプライチェーンが混乱。半導体をはじめさまざまな部材が不足し、価格が高騰している。従来にない広範囲かつ収束が見えない非常事態に各企業は、これまで少ないほど良いとされてきた「在庫…
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日経ものづくり 2022年2月号
政府が2050年のカーボンニュートラル達成を宣言してから早くも1年が経過した。製造業を含むあらゆる産業が達成に向けて動き出している。しかし、あまりにも急な目標設定に対して、現場からは戸惑いの声も聞こえてくる。積み上げてきた技術や実績を無視し、理想論を振りかざすだけでは立ち行かない。脱炭素で注目の電…
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日経ものづくり 2022年1月号
人工知能(AI)の活用が広がる中、製造業では熟練者が持つ技術の伝承にAIを役立てる動きが広がりつつある。人がAIを活用して技術を学ぶ仕組み作りだ。人の仕事をAIで代替させるだけでは、人がものづくりの根幹を忘れ、技術の発展が頭打ちになるという不安も付きまとう。人への技術伝承を加速するAI活用の姿を探…
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日経ものづくり 2021年12月号
あらゆる産業がカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)に向かう中、日本が得意とする材料技術を生かさない手はない。材料のバイオマス化による化石資源の使用量削減と、高機能化材料の利用によるエネルギーの節約を軸として、多様で個性的な材料技術が脱炭素を推進する。
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日経ものづくり 2021年11月号
ドイツが2011年に産業政策「インダストリー4.0」を掲げてから今年で10年の節目になる。そもそも、インダストリー4.0とは何を目指していたのだろうか。「デジタルツイン」や「マスカスタマイゼーション」といったキーワードが示したスマート工場の理想はいま、どこまで実現できているのだろうか。製造業におけ…
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日経ものづくり 2021年10月号
2020年初めから急拡大した新型コロナウイルス感染症によって、一時は稼働を見合わせる国内工場も多かったが、現在は対策も進んできた。自動車などの一部産業を除いて、人を減らす・移動を減らすといった対応を取りつつ通常稼働に戻っている。
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日経ものづくり 2021年9月号
いわゆる「ゴーン体制」から脱却し、事業構造改革計画「日産ネクスト」を発表した日産自動車は業績回復に向けて進み始めた。世界一を目指した拡大戦略が「事業とブランドを毀損」(同社の内田誠社長兼最高経営責任者)したため、マイナスからの再出発となる。内田社長の下、事業の選択と集中で大幅なコスト削減を図るとと…
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日経ものづくり 2021年8月号
「NAロードスター」(マツダ)、「Z2・Z1」(川崎重工業)といったかつての名製品が、今でも数万台規模で現役だ。それらを動かし続けられるよう、メーカーがレストアサービスや部品の復刻生産を手掛けている。「AIBO」(ソニー)の修理を手掛ける企業には数千人のユーザーが助けを求める。20~30年の時を経…
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日経ものづくり 2021年7月号
「日本の品質」が揺らいでいる。製品不具合が頻発。品質偽装も繰り返され、日本の製造業に対する信頼が失われている。日経ものづくりが実施した独自アンケート調査の結果からは、海外製品との激しい競争や急変する市場の中で、適正な品質を見失っている日本の製造業界のいびつさが浮かび上がる。失われた信頼を取り戻し、…