日経ものづくり
2022年5月号
本誌のデジタル版(HTML)
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日経ものづくり、2022年4月号
コンピューターの性能向上を背景に、ものづくりの現場でシミュレーションがより一層身近になってきた。実験を代替してコストを削減するだけはなく、製品の付加価値を高める手段として存在感が高まっている。複雑化する製品開発で、コンピューターの力を借りるのは近道だ。製造業におけるシミュレーション活用の現状を探る…
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日経ものづくり 2022年3月号
「在庫」の意味が問い直されている。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う工場閉鎖や輸送の停滞などをきっかけに、国内外を問わずサプライチェーンが混乱。半導体をはじめさまざまな部材が不足し、価格が高騰している。従来にない広範囲かつ収束が見えない非常事態に各企業は、これまで少ないほど良いとされてきた「在庫…
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日経ものづくり 2022年2月号
政府が2050年のカーボンニュートラル達成を宣言してから早くも1年が経過した。製造業を含むあらゆる産業が達成に向けて動き出している。しかし、あまりにも急な目標設定に対して、現場からは戸惑いの声も聞こえてくる。積み上げてきた技術や実績を無視し、理想論を振りかざすだけでは立ち行かない。脱炭素で注目の電…
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日経ものづくり 2022年1月号
人工知能(AI)の活用が広がる中、製造業では熟練者が持つ技術の伝承にAIを役立てる動きが広がりつつある。人がAIを活用して技術を学ぶ仕組み作りだ。人の仕事をAIで代替させるだけでは、人がものづくりの根幹を忘れ、技術の発展が頭打ちになるという不安も付きまとう。人への技術伝承を加速するAI活用の姿を探…
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日経ものづくり 2021年12月号
あらゆる産業がカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)に向かう中、日本が得意とする材料技術を生かさない手はない。材料のバイオマス化による化石資源の使用量削減と、高機能化材料の利用によるエネルギーの節約を軸として、多様で個性的な材料技術が脱炭素を推進する。
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日経ものづくり 2021年11月号
ドイツが2011年に産業政策「インダストリー4.0」を掲げてから今年で10年の節目になる。そもそも、インダストリー4.0とは何を目指していたのだろうか。「デジタルツイン」や「マスカスタマイゼーション」といったキーワードが示したスマート工場の理想はいま、どこまで実現できているのだろうか。製造業におけ…
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日経ものづくり 2021年10月号
2020年初めから急拡大した新型コロナウイルス感染症によって、一時は稼働を見合わせる国内工場も多かったが、現在は対策も進んできた。自動車などの一部産業を除いて、人を減らす・移動を減らすといった対応を取りつつ通常稼働に戻っている。
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日経ものづくり 2021年9月号
いわゆる「ゴーン体制」から脱却し、事業構造改革計画「日産ネクスト」を発表した日産自動車は業績回復に向けて進み始めた。世界一を目指した拡大戦略が「事業とブランドを毀損」(同社の内田誠社長兼最高経営責任者)したため、マイナスからの再出発となる。内田社長の下、事業の選択と集中で大幅なコスト削減を図るとと…
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日経ものづくり 2021年8月号
「NAロードスター」(マツダ)、「Z2・Z1」(川崎重工業)といったかつての名製品が、今でも数万台規模で現役だ。それらを動かし続けられるよう、メーカーがレストアサービスや部品の復刻生産を手掛けている。「AIBO」(ソニー)の修理を手掛ける企業には数千人のユーザーが助けを求める。20~30年の時を経…
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日経ものづくり 2021年7月号
「日本の品質」が揺らいでいる。製品不具合が頻発。品質偽装も繰り返され、日本の製造業に対する信頼が失われている。日経ものづくりが実施した独自アンケート調査の結果からは、海外製品との激しい競争や急変する市場の中で、適正な品質を見失っている日本の製造業界のいびつさが浮かび上がる。失われた信頼を取り戻し、…
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日経ものづくり 2021年6月号
カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の動きが急だ。その影響は1企業にどまらず、サプライチェーン全体に波及。1製品の製造過程だけでなく、原材料の生産から製品の処分にまで至る。「海の向こうの出来事」と様子見していた企業も、変革の波に乗り遅れまいと対策に取り組み始めている。カーボンニュートラ…
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日経ものづくり 2021年5月号
2020年10月の菅義偉首相の宣言でにわかに注目度が高まっている「カーボンニュートラル(炭素中立)」。かつて環境対策といえば、コストがかかるばかりで利点が少ないといった印象だった。しかし、それはもはや過去のもの。いまやカーボンニュートラルに向き合わない企業は、市場からも投資家からもそっぽを向かれか…
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日経ものづくり 2021年4月号
品質問題が頻発し、革新的な製品を生み出せない背景には、技術者の基礎力低下があるのではないか。そう危惧する技術者が増えている。その実態をアンケート調査などで明らかにするとともに、思いのほか知られていなかったり、その本質を正しく理解されてなかったりする重要キーワードを選び出し、解説する。
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日経ものづくり 2021年3月号
未曽有の事態となった2011年3月11日の東京電力福島第1原子力発電所の事故。あの日から10年を迎えたいま、粛々と廃炉作業が進められている。誰も経験のない極限環境での作業はどのように行われているのか。今後30年ほどかかるとされる作業を支える「廃炉メカ」技術の今を探った。
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日経ものづくり 2021年2月号
日本の宇宙産業の将来を担う次期主力ロケット「H3」。初号機打ち上げを2021年度に控え、その開発は正念場を迎えている。目指すは、高信頼性や低価格をセールスポイントとする「究極の使い捨てロケット」だ。米国に登場した「回収・再利用型ロケット」としのぎを削る。来るべき宇宙産業の黎れいめい明期に備えて、国…
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日経ものづくり 2021年1月号
工作機械の受注動向は景況の先行指標とされている。2019年の市況低迷から一転して回復を見込んでいた20年だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の直撃という予想外の事態でリーマン・ショック以来の低迷に陥った。だが、製造現場の投資意欲は高まっており、21年は設備投資の回復が期待されている。人手不足や熟…
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日経ものづくり 2020年12月号
製品の売れ行きの急激な変動、顧客の要求の変化。新型コロナウイルス感染症は、どんな事態も発生し得ると示した。同時に、これまで製造業が抱えていた問題点を明らかにした。変動や変化に追従できるように業務を改革するため、ITの力を借りるデジタルトランスフォーメーション(DX)が進行し始めた。
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日経ものづくり 2020年11月号
電気自動車(EV)の市場は急激に拡大している。ハイブリッド車(HEV)や燃料電池車などを含めれば、電動化の割合はさらに高くなるだろう。このような状況の中で、機械系の部品や技術が活躍する場はどこにあるのか。EV化で生まれる新たなニーズに対応した新しい技術が必要だ。EV時代のメカ技術を探った。
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日経ものづくり 2020年10月号
機械加工を発注したい企業と、加工する工場との間に入って見積もりの提示や受発注手続きを手掛けるオンラインサービスが好調だ。「受発注プラットフォーム」などと呼ばれる仕組みで提供されるサービスは、見積もりや契約の手間が省け、調達リスクも減るとして、設計者や生産技術者、調達担当者らが活用している。一方、加…
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日経ものづくり 2020年9月号
材料開発は、長期的な取り組みができる日本の得意分野だ。毎月のように超個性的な材料の発表が続いている。水を強くはじく特性を追求した複合材や塩湖の水を通すだけでレアメタルを回収できるフィルム、プラスチックとゴムの特性を両方持つ高分子材料…。材料の構造や補強材(フィラー)の入れ方を、分子レベルで改良する…