日経ものづくり
本誌のデジタル版(HTML)
-
日経ものづくり 2020年10月号
機械加工を発注したい企業と、加工する工場との間に入って見積もりの提示や受発注手続きを手掛けるオンラインサービスが好調だ。「受発注プラットフォーム」などと呼ばれる仕組みで提供されるサービスは、見積もりや契約の手間が省け、調達リスクも減るとして、設計者や生産技術者、調達担当者らが活用している。一方、加…
-
日経ものづくり 2020年9月号
材料開発は、長期的な取り組みができる日本の得意分野だ。毎月のように超個性的な材料の発表が続いている。水を強くはじく特性を追求した複合材や塩湖の水を通すだけでレアメタルを回収できるフィルム、プラスチックとゴムの特性を両方持つ高分子材料…。材料の構造や補強材(フィラー)の入れ方を、分子レベルで改良する…
-
日経ものづくり 2020年8月号
新型コロナウイルス感染症の流行拡大を1つのきっかけに、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが製造業で加速しつつある。生産ラインのスマート化はもちろん在宅勤務やリモート立ち合い、工場の無人化やバーチャル展示会の開催など、従来の枠を越えた挑戦も始まった。製造業ならではの新たなDXの取り…
-
日経ものづくり 2020年7月号
2020年に創業100年を迎えたマツダ。誰もが知る大企業だが、自動車メーカーとしては世界シェア2%に過ぎない「業界のスモールプレーヤー」(マツダ)である。その“小さな自動車メーカー”であるマツダが自動車業界で戦い続けるために注力しているのが「変種変量生産」と職人技を量産化する「Mass Crafts…
-
日経ものづくり 2020年6月号
新型コロナウイルス感染症(Covid-19、以下新型コロナ)への不安は今や危機感へと変わった。製造業界は新型コロナとの中長期戦に身構える。従業員の移動が制限され、在宅勤務が強いられる中、開発・設計を円滑に進め、遅れを最小限に抑える取り組みも始まった。感染拡大の防止を最優先にしつつ、開発のみならず、…
-
日経ものづくり 2020年5月号
時速500kmでの運転を目指すリニアモーターカーが、2027年に開業する。高速性、利便性追求の一方で、社会からの鉄道へのニーズも変わってきた。着席を保証する快適な有料列車、観光性を重視する列車が求められ、高齢化社会を迎えホームドアなどの安全設備は一層の強化が必要になった。鉄道発の技術が社会で応用さ…
-
日経ものづくり 2020年4月号
深刻な人手不足を背景に、卓上ロボットや協働ロボットが関心を集めている。ここにきて複雑な作業や幾つもの工程を自動化するのではなく、単純作業や工程のごく一部だけといった〝すきま作業〟を自動化するツールとして活用する動きが出始めた。完全自動化は目指さず、協働ロボができる範囲でうまく活用する〝ゆるい〟使い方…
-
日経ものづくり 2020年3月号
宇宙ビジネスが進化している。電波の反射を利用する「合成開口レーダー」(SAR:Synthetic Aperture Radar)は、悪天候で雲がかかっていても、深夜で日が差さない場所でも地表を観測できる。技術革新で小型化が進んだSARを活用した新たな人工衛星ビジネスが世界各国で勃興しているのだ。得ら…
-
日経ものづくり 2020年2月号
1964年以来56年ぶりに東京で開催されるオリンピック・パラリンピック。会期はオリンピックが2020年7月24日~8月9日、パラリンピックが同年8月25日~9月6日と、開幕まで半年を切った。大会の主役はもちろん、世界から集まる代表選手たち。ただし4年に1度の巨大なイベントだけあり、大会に関連してさ…
-
日経ものづくり 2020年1月号
ものを繰り返し使ってごみを増やさない、生まれ変わらせて限りある資源を枯渇させない、自然界の物質に戻して地球環境を悪化させない。経済活動の永続を目指す循環型経済(サーキュラーエコノミー)へ価値転換が進み始めた。地中海の海洋プラスチックごみ問題を発端に消費者も企業も意識が大きく変化した。材料から製品を…
-
日経ものづくり 2019年12月号
異種材料接合(異材接合)のビジネスチャンスが大きく広がり始めた。ねじなどの締結要素を使わずに、異なる材料同士を強固にくっつける接合技術だ。日本が生んだこの技術は、今やデジタル機器などで汎用的に使われている。ここに来て、品質とコストの条件がより厳しい自動車で採用事例が出てきた。さらに、新規参入企業が次…
-
日経ものづくり 2019年11月号
次世代無線通信規格の「5G」。「売り」は高速・大容量で低遅延の通信と、多数の機器との同時接続だ。製造業界でも5Gによる工場改革への期待が高まっている。「工場内の無線化を図って、生産ラインを柔軟かつ短期間に変更できるようになる」「NC装置や工作機械などを無線で制御できる」─。範囲を限定して5Gの運用…
-
日経ものづくり 2019年10月号
IoT(Internet of Things)の広がりによって、手に入れられるデータの種類は幅広くなり、収集できるデータ量も膨大になってきた。そのような状況の中、データに基づいて製造業の抱える課題を解決できるデータサイエンティストの重要性が高まってきている。ただし、データを基にものづくりの現場を変…
-
日経ものづくり 2019年9月号
製造業でも人工知能(AI)への期待が高まっている。先進企業は既に機械学習・深層学習が得意とする画像認識を用いた品質検査や、設備の予知保全などに取り組み始めた。次に期待されるのが、ロボットや生産設備といった機械制御への適用だ。状況を判断して作業内容を変えるロボット、生産設備の制御パラメーターのダイナ…
-
日経ものづくり 2019年8月号
日本のやり方をそのまま持って行ってもうまく行かない。海外各地には労働・調達コストや物流などの点で地の利がある一方、それぞれ独自の風土や文化がある。そこをIoT(Internet of Things)、人工知能(AI)、自動化技術と融合させ、品質と低コストを両立するスマート工場が続々と稼働を始めてい…
-
日経ものづくり 2019年7月号
複雑形状の部品を単品であっても短納期、低コストで造れる可能性があるAM(アディティブ・マニュファクチャリング)/3Dプリンティングが、ものづくりの在り方を大きく変える技術として注目を集めている。これまでそのメリットを生かせる用途は一部の分野に限られていた。しかし、AM技術の進化と活用ノウハウの蓄積…
-
日経ものづくり 2019年6月号
宇宙ビジネスに大きな変革が訪れている。多段式「大型」ロケットから「小型」ロケットへ。ロケットの「使い捨て」から「再利用」へ。民間企業の参入と低コスト化が同時に進み、宇宙を活用する新たなビジネスの萌芽が出てきた。背景にあるのは、デジタル・エレクトロニクスなど技術の進歩だ。宇宙開発が迎えるパラダイムシ…
-
日経ものづくり 2019年5月号
「災害の時代」と総括され、製造業も多くの被害を受けた平成。被災時の対応はあれでよかったのか、今後は大丈夫なのか─。“想定外”の連続だった平成の災害対策を振り返るとともに東日本大震災時のすばやい生産移管、タイ大洪水時の被災企業支援の当事者が今後の災害対策の考え方を提言する。
-
日経ものづくり 2019年4月号
生産効率の向上を目的に、自動化やIoT化などのICT活用が進むスマート工場。その効果を短期間かつ低コストで最大化するためには、各社各様の事情に応じた取り組みが不可欠だ。特に、これまで作業者が担っていたどの工程をどのように置き換えていくのかが重要になる。また、残った人手による作業の効率化にもICT活用…
-
日経ものづくり 2019年3月号
外部の知見や技術を取り入れて革新的な製品や事業を生み出す 「オープンイノベーション(OI)」。 従来路線の延長では生き残れないとの危機感から、 OIを標榜する企業は増えている。 しかし、単に門戸を開放しただけでは上手くいかない。パートナーと組んで、自社だけではなし得ない 市場の課題解決を図るにはど…