日経エレクトロニクス
2021年5月号
本誌のデジタル版(HTML)
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日経エレクトロニクス 2021年4月号
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、ロボットの社会実装が一気に進みつつある。肝は「適ロボ適所」。人とロボットがそれぞれ得意な領域に役割を分担し、協働・共生していく現実解だ。こうしたサービスロボットが普及した先にあるのは、センサーを固定的に設置して実現するIoTではなし得ない、「最適化社会」で…
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日経エレクトロニクス 2021年3月号
インターネットが岐路に差し掛かっている。人工知能(AI)の浸透でデータ計算量が爆発的に増え、このままでは消費電力増に歯止めがかからないからだ。ここに来て、課題を乗り越える技術として、光技術に注目が集まっている。電子技術(エレクトロニクス)と比べて省エネルギーという特性を持つ光技術(フォトニクス)が…
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日経エレクトロニクス 2021年2月号
“家電王国”と呼ばれたかつての日本企業の姿はもはやない。まさに崖っぷちの状況だ。生活家電市場に関する過去と直近のデータを基に、市場の現状と今後を端的に示す「数字」を紹介する。
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日経エレクトロニクス 2021年1月号
日本を含む世界の多くの国が「2050年にCO2排出実質ゼロ」を目指して動き始めた。化石燃料を使うことで始まった産業革命をもう一度やり直すに等しいエネルギーの大変革で、まさにゲームチェンジだ。実現のカギを握るのは高いエネルギー密度と低コストに優れる次世代蓄電池の開発、CO2フリー水素の大量生産、そし…
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日経エレクトロニクス 2020年12月号
人間に幸福をもたらす「ハッピーテック」が、日常生活の様々なシーンに実装される未来が近づいている。センサーやAI(人工知能)などの技術を活用し、製品やサービスを利用する人の感情に応じて「個別最適化(パーソナライズ)」する技術だ。ハッピーテックは新しい製品・サービスを生み出し、開発の在り方も変えるイン…
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日経エレクトロニクス 2020年11月号
世界の3次元データを取得し、活用できる時代が到来しつつある。けん引するのは、GAFAなどの巨大IT企業や国家だ。前者は主にユーザーに周辺情報を取得させ、クラウドのサービスにつなげることを狙う。後者は人工衛星などから得た地形データや建築データを公開する。システム同士が3次元データを基に対話を始めるこ…
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日経エレクトロニクス 2020年10月号
製造現場やプロスポーツといった「B to B」用途に限られたUWBがスマートフォンでの採用を機に、「B to C」用途にも広がりそうだ。UWBによる高精度測位が、自動車の次世代デジタルキーのほか、離れた位置からの非接触決済、家電連携など、多岐にわたる用途に向く。かつて無線の「革命児」と呼ばれたUW…
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日経エレクトロニクス 2020年9月号
低空飛行だった日本の風力発電がついに躍進し、桁違いの事業計画ラッシュが起こっている。約5年で積みあがった事業計画は「陸上」と「海(洋)上」合わせて約30GW。1990年からの累積導入量約4GWの7倍超に上る。風況の良い場所、例えば東北地方の日本海側沿岸などは巨大計画同士の激しい争奪戦になっている。
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日経エレクトロニクス 2020年8月号
2次元から3次元へ─。電子機器で再生される音の世界が今、大きく変わろうとしている。けん引役は、少ないスピーカーで立体的な音を響かせる「カジュアル3Dオーディオ」である。既にスマートフォンやタブレット端末、テレビなどで配備が完了し、オンライン配信環境も整いつつある。この先には、映像と音で周囲の空間を…
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日経エレクトロニクス 2020年7月号
コロナ禍に伴う「ステイホーム」や「シェルター・イン・プレイス」と呼ばれる外出制限措置により、米国の日常生活は大きく変わった。仕事や学習、健康管理、娯楽、買い物など、ほぼすべてを自宅で済ますようになった。新興企業を中心に、こうした米国の新日常を支える技術の提案が盛んになっている。小売りや物流でも非接…
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日経エレクトロニクス 2020年6月号
電子スピンの集団、つまり磁化の向きで情報を記録するMRAMがいよいよ実用化時期を迎えている。混載用フラッシュメモリー(eFlash)や揮発性のSRAM、DRAMの代替が当初のターゲットだ。最大のインパクトは、1/100から1/1000という異次元の消費電力低減効果。今後のコンピューター、特にIoT…
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日経エレクトロニクス 2020年5月号
東京に住み、ニューヨークで働き、ロンドンで学ぶ─。自分の分身、つまり「アバター」となるロボットを使えば、こういった生活を好きな場所に住みながら送れるようになる。人がロボットを通して得た体験と、実際にその場に行った生身の体験が等価になる近未来には、仕事や教育、趣味など日常生活の多くで“距離"は消える…
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日経エレクトロニクス 2020年4月号
5Gは新規事業の勃興を促すだけでなく、既存の事業や機器にも大きな変革を迫る。そこではゲームのルールが変わり、今日までの勝者が明日の敗者になりかねない。例えば、現在最強のIntelのパソコン向けプロセッサーやHuaweiのインフラ事業は大きな曲がり角に差し掛かっている。
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日経エレクトロニクス 2020年3月号
電動の小型垂直着陸機、「空飛ぶクルマ」。新興企業のみならず、2023年頃の実用化に向けBellや、Airbusなど航空機の老舗が本気になって取り組み始めた。トヨタ自動車やHyundai Motorなども参戦を表明。その裏にいるのがUberだ。Uber対応の勢力も育ちつつある。
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日経エレクトロニクス 2020年2月号
技術で未来をどこまで語れるか─節目の2020年を迎えるに当たり、日経エレクトロニクスは今年を展望し、2030年を先見する特集を企画した。ディスプレー、5G/beyond 5G/6G、HDD、実装、ロボット、VR/AR、電池、半導体、AIの9分野(キーワード)における未来技術動向を専門記者が解説する…
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日経エレクトロニクス 2020年1月号
「USB4」の仕様が2019年8月に策定された。USB 3.0の仕様が決まった2008年から数えると、実に11年ぶりとなる大幅なアップデートである。USB4の登場で、さまざまな規格による主導権争いに終止符が打たれようとしている。裏には、乱立するインターフェースを統一したいという米Appleの意図が…
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日経エレクトロニクス 2019年12月号
自動車メーカーが進めるEV化で、モーターの開発競争が激化している。競争軸は、小型・軽量・高効率に加え、コストとノイズ・振動の大幅な低減だ。ただし単体よりも、制御用電子回路のインバーターやギアなどの機構部と統合した「イーアクスル」と呼ばれる機電一体モジュールでの競争が進む。イーアクスルの開発では、電…
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日経エレクトロニクス 2019年11月号
AR/VRのヘッドセットがテレビやスマホに取って代わる未来が見えてきた。既存のテレビが「視る」だけ、スマホが「つなぐ」だけなのに対し、AR/VRは時間と空間を超える「体験」ができる点で底なしの潜在力を秘める。GAFMや大手テレビ局が、AR/VRを次世代のコミュニケーション手段やコンテンツ表示技術と…
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日経エレクトロニクス 2019年10月号
低損失で高耐圧、冷却装置や受動部品を小型・安価にする─。SiCやGaNといった新型パワー半導体が、その特徴を強みにEV(電気自動車)や電車、産業機器、家電などの市場に入り始めた。しかし既存のSiパワー半導体の競争力は依然として高く、新型への世代交代が一気に進む気配はない。新型はSiとの長期戦に臨み…
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日経エレクトロニクス 2019年9月号
語学の勉強をしなくても世界の人々と意思疎通できる時代がやってきた。人工知能(AI)を用いたニューラル機械翻訳(NMT)技術が猛烈な勢いで発展しているからだ。言葉の壁は大幅に低くなった。翻訳業界は再編が始まった。街中では自動翻訳機が急増中で、観光業界や店舗、運輸、病院などに普及し始めた。将来的には自…