日経エレクトロニクス
本誌のデジタル版(HTML)
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日経エレクトロニクス 2023年3月号
世界最大のテクノロジー見本市「CES 2023」(2023年1月5~8日、米国ラスベガス)が、3年ぶりに本格的にリアルで開催された。世界から3200社以上が出展し、11万5000人以上が来場した。今回、主役となったのはテレビやEV(電気自動車)といった特定の「モノ」ではない。
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日経エレクトロニクス 2023年2月号
次世代パワーデバイス材料、炭化ケイ素(SiC)市場の急速な立ち上がりに合わせ、その次を見据えた動きも活発化してきた。酸化ガリウム、窒化アルミニウムガリウム、ダイヤモンドといった新しい材料を使ったパワーデバイスだ。研究開発フェーズを抜け出し、実用化という日の出を迎えようとしている。
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日経エレクトロニクス 2023年1月号
グローバルで単一のネットワークとしてこの30年近く大きな発展を遂げてきたインターネット。そんなインターネットに、世界情勢の不安定化に伴って分断の兆しが見えてきた。民主主義国と権威主義国の対立も分断に拍車をかける。自由で開かれたインターネットの時代は終焉を迎えるのか。
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日経エレクトロニクス 2022年12月号
利用者が蓄電池を充電するのではなく、交換して使う電池交換サービスがモバイル、2輪、そして電気自動車(EV)で急速に広がり始めた。電池交換サービスが普及すれば、従来のEVの電池や充電に関連する課題のほとんど、そして電力系統の負荷集中問題や再生可能エネルギーの出力変動問題の多くが解決する。EVや電池に…
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日経エレクトロニクス 2022年11月号
畜産業から製造業へ─。今、食肉製造のあり方が大きく変わろうとしている。動物を育て食肉を得るのではなく、細胞を培養し、それらを集めて加工し、食肉とする「食肉2.0」とも呼ぶべき新しいモデルだ。食の安全や安定調達、環境問題、動物愛護の観点から将来、大きな産業になると目され、各国政府が育成に力を入れる。…
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日経エレクトロニクス 2022年10月号
電動垂直離着陸(eVTOL)機、いわゆる「空飛ぶクルマ」の社会実装が近づいている。そのきっかけとなるのが、2025年4月に開幕する大阪・関西万博だ。商用運航の実現を目標とする。ただし、航空機並みに安全な機体の開発だけでなく、離着陸場や各種の制度整備、社会受容性の確保など難題が山積みだ。空飛ぶクルマ…
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日経エレクトロニクス 2022年9月号
炭化ケイ素(SiC)パワー半導体が2025年に本格普及を始める。現在、自動車メーカー各社が電気自動車の開発にしのぎを削るが、バッテリー容量増大を抑えながら長距離化を狙うには、スイッチング損失が少ないSiC パワー半導体をインバーターに採用することが必須となるからだ。半導体メーカー各社は需要急増を見…
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日経エレクトロニクス 2022年8月号
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社が第4世代移動通信システム(4G)でつながりやすさを競った結果、各社の人口カバー率の違いが問題になることはほとんどなくなった。エリアの狭い基地局を多数設置しなければならない第5世代移動通信システム(5G)では、携帯電話基地局を所有することが経営の重荷に…
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日経エレクトロニクス 2022年7月号
3年ぶりのリアル開催となったディスプレー技術の祭典「SID Display Week 2022」では、液晶ディスプレーから有機EL(OLED)ディスプレーを経て、マイクロLEDディスプレーへ、といった次世代ディスプレーをめぐる技術開発の流れに新たな潮流が見えてきた。マイクロLEDとOLED、そして…
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日経エレクトロニクス 2022年6月号
食料、石油、そして半導体。21世紀において、半導体は戦略物資になった。大量データの解析能力が企業や国家の競争力に直結する現在、高性能な半導体がなければ、高度なデータ分析もできず、科学技術の発展も見込めない。一方で、米中対立や、ウクライナ危機、大規模災害など、半導体のサプライチェーンに大きなゆがみを…
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日経エレクトロニクス 2022年5月号
空中ディスプレー技術の社会実装が、新型コロナ禍での非接触ニーズを追い風に立ち上がりつつある。タッチパネル代替が顕在化しているが、車載やサイネージなど他用途への展開の期待も大きい。しかし一方で、コストや視野角の狭さなど普及に向けて解決すべき課題も多い。今後問われるのは、コストアップに見合う「映像が浮…
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日経エレクトロニクス 2022年4月号
2022年2月28日から3月3日にかけて開催されたモバイル業界最大級の展示会「MWC Barcelona 2022」。通信事業者に代わり、そこで存在感を見せつけたのが、米Amazon.comや米Microsoftといった巨大IT企業だ。巨大なトラフィックやクラウド基盤を武器に通信インフラを侵食しつ…
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日経エレクトロニクス 2022年3月号
かねて“ 都市鉱山”と呼ばれながら20年近くも実現していない“ 幻”のリチウム(Li)イオン2次電池(LIB)のリサイクル事業に多数の事業者が巨額を投じて参入してきた。2025年時点の事業規模は数年前の数十倍に拡大しそうだ。事業が軌道に乗れば、LIBが抱える多くの課題が大幅に改善し、電気自動車(E…
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日経エレクトロニクス 2022年2月号
世界中の企業がにわかに強化を打ち出している、インターネット上の仮想空間「メタバース」。その発展の鍵を握るのが、現実世界を仮想空間に持ち込むための映像技術である。それは映像技術の進化の主軸が、これまでの解像度を中心とする高品質化から、3次元空間での没入感を提供する「イマーシブメディア」に移行すること…
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日経エレクトロニクス 2022年1月号
補助金ありきではない、「持続的」なスマートシティー実現を模索する動きが活発化している。その中で重要な要素を担うのが「市民データ」だ。市民の日常生活から発生するデータを指し、スマートシティーが受け皿になる可能性が高い。街の日常を支え、市民と企業が共存共栄できるスマートシティーの在り方を探る。
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日経エレクトロニクス 2021年12月号
再生可能エネルギーの導入が進んだことで、海外では電力系統の需給バランスからはみ出した余剰電力も無視できない量になってきた。その課題を解決するため、蓄エネルギーシステムの大量導入が始まった。市場規模は少なくとも数十兆円。それに向けて、さまざまなタイプの蓄エネルギー技術が次々に提案され、主導権を握るべ…
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日経エレクトロニクス 2021年11月号
米国のベンチャー企業による民間宇宙旅行の商業化は、宇宙ビジネス本番への号砲だ。今後、これまでとは比較にならない数のモノ(人工衛星)とヒトが宇宙に輸送され、2040年に100兆円とも言われる巨大市場を形成する。キーワードは「衛星コンステレーション」と「月」。月面探査での先行者利益を狙う民間企業の競争…
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日経エレクトロニクス 2021年10月号
日本で5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスがスタートしてから約1年半が過ぎた。5Gの普及が始まったばかりであるにもかかわらず、早くも国内外で5Gの次の世代の通信システム「6G」に向けた動きが活発化している。見えてきたのは、5Gを超える多様な価値を提供するという6Gの姿だ。そんな6Gへの道…
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日経エレクトロニクス 2021年9月号
これからはIoT(Internet of Things)の時代になるといわれてから早10年。しかし、日本ではその世界が広がったとは言い難い。一方でこの1年ほどで「組合せ最適化」を利用したDX(デジタル変革)が急速に広がりつつあり、トヨタグループを含む国内の主要企業の多くが既に実証実験に参戦している…
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日経エレクトロニクス 2021年8月号
Appleはこれまで、積極的に独自技術を生み出し、製造にも関与することで、他社にない魅力を製品に与えてきた。さらに、生活の中にiPhoneを溶け込ませることで、常に同社製品を使い続けるサイクルを生み出している。2019年秋以降、その傾向がさらに加速した。